さっそくエシカルなジンを味わってみた
次にエシカル・スピリッツ社がこれまでに発表したエシカルなジンの特徴と、オススメの味わい方やアレンジ法をお聞きしてきました。
LAST EPISODE 0 -Elegant-
『LAST EPISODE 0 -MODEST-』よりも華やかな香りをめざし、キーボタニカルとしてピンクペッパーやハイビスカス、シナモン、花椒などを加えたフレーバードジン。スパイシーさとフルーティーさを併せ持った、刺激的で複雑な味わいが特徴です。少し濃い目の炭酸割りにして、ゆったり飲むのがオススメです
REVIVE from BEER
昨年コロナ禍の影響で廃棄される寸前だったバドワイザー2万リットルを、1500リットルのジンの原酒に再生。その原酒にブナチップを漬け込み、ビールを添加。その後ジュニパーベリー、ホップ、レモンピールを加え蒸溜したものです。甘みのある味わいは、濃い味付けのフードとよくマッチします。
REVIVE from NINJA
これぞジャパニーズ・オーセティック・フレーバー。ミョウガ、スダチ、煎茶の個性ある香り、カモミール、古木茶の甘い香りが特徴です。古木茶とは、耕作放棄された茶畑を再整備する過程でとれたお茶。REVIVEとトニックの比率は1:3~4がおすすめです。
CACAO ÉTHIQUE
秋田県の地酒、飛良泉の吟醸「粕取り焼酎」を原酒として、通常のチョコレート作りにおいて廃棄されている良質なカカオのハスク(皮)を使用。蒸溜行程により香気成分が取り出され、パイナップルの香気、バナナやカラメルを連想させる味わいになっています。
ネグローニというカクテルをベースに、オレンジとカカオの相性のよさを生かした絶品カクテル「CHOCOLONI」は2階のバー「STAGE」で味わえます。
このような、他では味わえない斬新なフレーバーのジンにはまる人が続出。チャレンジャーな醸造家・山口歩夢さんの新作にいちはやく触れたい人のために、会員組織「スピリッツ・メイト」も用意されました。毎月1本(375ml)、会員限定のクラフトジンが自宅に届くというもので、会費は月5,500円。各種イベントの案内のほか、東京リバーサイド蒸溜所の屋上ガーデンで、セルフでお酒を楽しめるなどの特典があります。
「『スピリッツ・メイト』はお客様というより、私たちと共に歩んでくださる仲間と考えています。今度は、欧米やアジアの英語圏を中心に輸出の比率を高めていきたい。また、さまざまな業界の方とのコラボレーションも進め、たとえばワインからもジンを作ったり、将来的にはウイスキー造りも手がけていきたい」と小野氏は抱負を語ってくれました。
創業からまだ1年半しか経っていないというエシカル・スピリッツ社。クラフトジンが、フードロスや環境問題の解決につながっていることにびっくりしたのですが、なにより「おいしい」ことが強みとなりそうですね。世界的なクラフトジンのブームに、みなさんも乗ってみてはいかがでしょうか?
※この記事は2021年6月24日時点での情報です。