テイクアウトだけで勝負する専門店
では次は、テイクアウト専門のフルーツサンド店に足を運んでみましょう。実はフルーツサンドブームの火付け役はこのようなテイクアウト専門店といわれています。ナイフフォークを用意しなくても仕事の合間に手づかみで食べられるため、芸能人の差し入れとして重宝され、ブームに火が付いたといわれています。
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フルーツボックス代官山
代官山
2019年6月にオープン、ビタミンカラーの店頭が目を惹くお店です。こちらのサンドイッチは三角型ではなく長方形のタイプで、つまんで食べやすいやや小ぶりのサンドイッチ。その分、値段も500円以下が多くややお手頃、クリームが多すぎず、フルーツの引き立て役に徹していてバランスがよいサンドです。
写真左は「苺餡クリームチーズサンド」500円(税込)。イチゴとあんの相性のよさはすでに常識と思いますが、さらにクリームチーズが巻かれていて新鮮な味のアクセントになっています。右は「金の芋サンド」500円(税込)。サツマイモのサンドです。
フルーツボックス代官山
Fruits Box Daikanyama
- 所 在 地
- 渋谷区代官山町10-10代官山トゥエルブ1F
- URL
- https://fruitsbox.net/
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先手家 吉祥寺
吉祥寺
2020年12月末にオープン。関東最大級の八百屋「丸八青果」の目利きが厳選したフルーツのみを使用した、ボリューム感がものすごい!お店です。店名は和風ですが「常に先手を取ろう」と前向きな意味が込められているのだそう。甘さ控えめでたっぷりめのホイップクリームが、完熟フルーツの果肉を包み込んでいます。
先手家 吉祥寺
PONTEYA Kichijoji
- 所 在 地
- 武蔵野市吉祥寺本町1-8-14
- URL
- https://www.instagram.com/ponteya_kichijyouji/
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fruits and season
恵比寿
fruits and season は恵比寿神社の隣に2021年1月にオープン。高級パティスリーのような白亜の店内、ショーケースにずらりと並ぶフルーツサンドは壮観です。こちらは日本初のヴィーガン専用フルーツサンド店で、クリームは乳・卵不使用の豆乳由来。またパンの生地にも豆乳が使われています。また4個入りボックス(箱代別途275円)に入れてもらえば手土産にも最適。支払はキャッシュレスのみ、Uber EatsやWoltなどのデリバリーサービスにも対応するというのも新しい試みです。
フルーツの仕入れは「ダカフェ」のダイワスーパーと提携しており、完熟を見極めた状態でサンドイッチにしています。前日につくって一晩冷蔵庫で寝かせておくのがfruits and season流。翌朝カットして店頭に並べます。
このボリュームを、ガブリと大口でかじりつく至福! もしこれがショートケーキならそうする勇気が出ませんが、このお店ではパンにもアガベシロップや甜菜糖を使ってカロリーを通常の3分の1程度に抑えているそう。タレントやモデルさんに人気となっている理由がわかる気がしました。
fruits and season
- 所 在 地
- 渋谷区恵比寿西1-10-1クリーンパレス1F
- URL
- https://fruitsandseason.com/pages/shop
このようにテイクアウト専門店では、たくさんの種類の中から選んで買うことができるのが魅力ですが、一方でそれぞれのグルーツの"旬"は短いもの。季節によってどんどん種類は変わっていき、価格も「時価」で変動していきます。しかも日持ちは当日限り。このような取り扱いの難しさがあるため、タピオカドリンク店のようには店舗数が増えそうにありません。それが、フルーツサンドの希少性をさらに高めているようです。
フルーツサンドは大正生まれ、そしていまも進化を続ける日本の食文化だと知った取材でした。高糖度の上質な国産フルーツを最旬の季節に、カットしたて、つくりたてで味わうという贅沢さに、皆さんもひたってみてはいかがでしょうか?
※各店の商品・価格は4月9日取材時点のものです。随時変更となる可能性がありますのでご了承ください。