誰もまだみたことがない未来のエンタメを体験しよう
その施設の名前は「羽田出島|DEJIMA by 1→10(デジマ バイ ワントゥーテン)」。 日本の玄関口である羽田を現代の出島になぞらえて、日本が誇る文化やアート、ものづくりなど、日本が世界に誇るコンテンツをプレゼンテーションしていく施設です。ミックスド・リアリティを活用した演出で、現実と空想の狭間を旅しながら、日本文化を様々な方法で学べます。また、全国各地で活躍するモノづくりの担い手らと直接繋がることのできるファンコミュニティコマース「ENU」を通じて、新たな購買体験ができます。
この中で、毎日行われているという「The Heart of ZIPANGU」。これはいったいどんなパフォーミングアーツなのか?と心が高鳴ります。
受付が終わると、たくさんのメガネがある棚の前へと促されます。映画館の3Dグラスどころではない、最新テクノロジーのヘッドセットのようです。
これは「Magic Leap 1」というウェアラブル空間コンピューターで、2020年6月19日に発売されたばかり。VR(バーチャルリアリティ=仮想現実)と現実の物理空間を融合させるという意味で、MR(ミックスド・リアリティ=複合現実)技術と呼ぶのだそう。つまり、実際に目の前にいる人の姿が見えていながら、デジタルコンテンツも重ねてみることができ、視線を動かすとその方向に映像がついてくるのです(これは写真ではお伝えできないのでぜひ実際に体験を!)。
「Magic Leap 1」は非常に高価な機器なのですが、このようなエンターテインメント施設なら、MRを気軽に体験してみることができるというわけです。
装着が済むと、忍者装束のスタッフに導かれ、いざ場内へ...。
「The Heart of ZIPANGU」の設定は、「開国しなかった日本」というコンセプトのパラレルワールド。囚われの身の姫君を悪い女帝から助け出すため、傾奇者のサムライと白狐と一緒に旅をするというストーリーが、プロジェクションマッピング、音楽とともに次々と展開されていきます。セリフが一切ない「ノンバーバル」のコンテンツなので、海外の方でも楽しめる内容となっています。
パフォーマーと私たち観客が同じ目線に立ち、わずか1〜2メートルの距離まで迫って繰り広げられるアクロバットは臨場感抜群!刀が空(くう)を切るヒュヒュッと音はリアルに聞こえてきます。しかも、四方を囲む壁面の映像がストーリーとシンクロしています。
普段はミュージカルや舞台、有名テーマパークのショーなどで活躍しているプロフェッショナルが交替で務めているだけあって、殺陣や演舞等のパフォーマンスの美しさにみとれてしまいます。
デジタルアートと生身の人間とのコラボレーションに「拍手喝采!」。
最後のエンディングでは、思わず一緒に飛びはねて踊りたくなりました。
「The Heart of ZIPANGU」の演出は、ブレイクダンス世界チャンピオンから演出家となった植木豪氏。また、きゃりーぱみゅぱみゅなどの衣装を手がける衣装デザイナーの飯嶋久美子氏、エグゼクティブアドバイザーとして歌舞伎俳優の市川海老蔵氏も名を連ねています。
エグゼクティブプロデューサーである株式会社ワントゥーテンの澤邊芳明氏によれば「東京オリンピック・パラリンピックが決定した頃から、古典でもポップでもない日本の美意識をテーマにしたデジタルアートを制作したいと考えていた。」と以前から構想を温めていたそうです。
最新テクノロジーとパフォーマンス、観客とパフォーマーのインタラクティブ性等々、新しいエンタメ・ジャンルの幕開けとなりそうな「The Heart of ZIPANGU」、ここで体験しておかない手はありません。
羽田出島 The Heart of ZIPANGU
- 所 在 地
- 大田区羽田空港1-1-4 HANEDA INNOVATION CITY「ZONE E(2階)」
- 営業時間
- 平日 12:00~18:00(最終入館17:30)
土・日・祝 12:00~20:00(最終入館19:30) - 定休日
- 不定休(※公式サイトで要確認)
- 料金
- 前売券
一般/高・大学生 :3,190円(税込)
子ども(4歳~中学生):1,100円(税込)
当日券
一般/高・大学生 :3,850円(税込)
子ども(4歳~中学生):1,650円(税込) - URL
- 施設公式サイト
https://hanedadejima.jp/
コンテンツ公式サイト
https://dejima.1-10.com/
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「羽田出島|DEJIMA by 1→10」は12月16日から休館となります。
最新の情報や詳細は公式HPをご覧ください。
※この記事は2020年11月26日時点での情報です。