ミニチュア好きにはたまらない精巧な街並
まずは3階の展示をご紹介。6つの世界をまわります。
入口すぐに目に飛び込んでくるのが『宇宙センター』。ここは過去と未来の宇宙センターをコンセプトとし、ロケット発射台や宇宙空間の様子がミニチュア化されるとのこと。現在は1970年代のアポロ宇宙計画の打ち上げシーンが再現されています。
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30分に1回、大音響と共に繰り広げられるロケットの打ち上げは、噴射の煙といい、焔といい「お見事!」の一言。
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さらに今後は「マクロス」シリーズの河森正治氏がプロデュースする未来の宇宙空港が追加されるとのことでした。
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2つめのエリアは『世界の街』。ドイツやスイスの田舎町や世界遺産のドブロブニク、香港を思わせるチャイナタウンの世界などが、現実よりも高密度に作り込まれています。
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一つ一つ精巧に作られているだけでなく、ドラゴンが生息していたり、人型ロボットが共存しているなど、フィクションが混じっているのも特徴のひとつ。写真の撮影は自由なので、目線を下げて好きな角度で切り取ってみると、そこに物語が湧き上がってきます。
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もうひとつ面白いのは、天井のLED照明の変化によって昼と夜が入れ替わっていくこと。つまり1日が15分で巡ってゆくのです。昼の喧騒とトワイライトアワー、ダイナミックな夜景、その変化を眺めつつ写真に収めるのも一興です。
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3つめのエリアは『美少女戦士セーラームーン』の世界。作中に登場する30世紀の未来の都「クリスタル・トーキョー」をバックに、作品の舞台となった1990年代の麻布十番の街並みが広がっています。
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今はなき銀行や、有名な老舗の看板がちょっとだけ名前を変えてそこかしこに存在していたりして、大人をクスッと笑わせます。
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セーラー戦士たちがどこにいるかを探してみるのも、愉しみ方のひとつですね。
4番目のエリアは『関西国際空港』。関空のラウンジで実際に使われているソファに座って、飛行機の離発着を眺めることができ、まるで本当に空港にいるようです。(ラウンジは有料1人500円、1ドリンク付き)
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空港建物の内部に目を向けても、エレベーターやモニターがきちんとチクチク動いていることに驚かされました。
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5番目のコーナーは『エヴァンゲリオン 第3新東京市』。第3新東京市は、知っている箱根とフィクションとが絶妙にミックスされ、自分はどこにいるんだろうという不思議な気分になります。
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暮れゆくビル群の間から、NERV本部がせり上がってくるシーンは迫力いっぱい!
戦闘を終え平穏な街にもどるひととき。
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6つめのエリアとして『エヴァンゲリオン格納庫』もあります。
だいたい2時間程度あれば全部のエリアを楽しむことができます。
取材時点では未完成のコーナーもありましたが、日本を代表するモデラー(模型製作者)が参加し、制作中のミニチュアを今後徐々に公開していくとのこと。実は「SMALL WORLDS TOKYO」は子ども向けというよりは、大人こそが子供心を思い出して没入してしまうミニチュアワールドだと感じました。
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※この記事は2020年8月27日時点での情報です。