ココジカ

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今夏必携の「冷感グッズ」コレクション

Vol.105 / 2020, 07

4スプレーで急速冷却するグッズ

スポーツの場面では筋肉の炎症を抑えるアイシングスプレーが使われますが、それを熱中症対策にも適用したものがスプレータイプの冷感グッズです。地肌に直接スプレーするものや、衣服やタオルに吹きかけるものがあります。

熱中対策タオルに氷をつくるスプレー
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/kn_tks/index.html

たとえば「熱中対策タオルに氷をつくるスプレー」の場合、スプレーから噴射されるジェット冷気はマイナス30℃にもなります。直接肌につけられない刺激の強さなので、表示を確認して正しい使用方法を守りましょう。

5メントール成分で爽快感を出すグッズ

ミントタブレット「FRISK(フリスク)」のブランドを冠した冷感コスメは、毎年男性に人気とのこと。FRISKのロゴを見るだけでも、クールな気分になれますね。こちらは服の上からスプレーするタイプの「FRISK冷却スプレー」。ジェット冷気+メントールのダブルの冷感が得られます。

FRISK冷却スプレー
https://www.doshisha.co.jp/dcs/wp-content/uploads/2020/05/200527.pdf

ミントの成分である「メントール」は、神経に直接作用するものです。皮膚のある蛋白質(冷感受容体)にメントールを作用させると、温度を下げた時と同じ反応を示すのです。じつは体を冷やしてくれているわけではないとは、おどろきですね。

ちなみに、メントール系の冷感グッズには、エタノールが添加されている製品が多いようです。エタノールが揮発するときのスーッとした清涼感が加わりますが、アルコール過敏症の人や肌の弱い人、小さな子どもは使用をさけたほうがよさそうです。

そこで、おすすめなのがこの業界初処方のミスト「FREEZE TECH(フリーズテック)衣類用冷感ミスト」。アルコールを使わず、メントールをナノ単位のカプセル化することで清涼感を長持ちさせるという特許出願中の技術を使っており、衣服の繊維にも肌にもやさしいのが特長です。

FREEZE TECH(フリーズテック)衣類用冷感ミスト
https://freezetech.jp/item/item_f_01.php

6遮熱効果のあるグッズ

年々、紫外線(UV)や赤外線(IR)の量が多くなっているなか、女性にとって日傘は欠かせなくなりました。美肌のためにUV(紫外線)カットは常識ですが、黒い色の日傘は熱を吸収するため、傘の内側の温度が上がって、頭部や顔に汗をかいてしまいます。

人が「熱」だと感じるものの正体とは780nm〜2,000nmの赤外線です。この赤外線を遮断すれば、相対的に体感温度を下げることにつながります。涼しくなりたいなら赤外線カット、すなわち遮熱効果にも注目が重要です。

たとえば東京丸惣の日傘「UVION プレミアムホワイト」は、特殊なコーティング加工によって遮熱効果があり、白い日傘なのに体感温度をしっかり下げられます。

UVION プレミアムホワイト
https://uvionshop.com/collections/プレミアムホワイト

また、クルマを頻繁に運転する人はフィルムによる赤外線カットが有効です。2019年に発売され、現在、最も断熱性能が高いカーフィルムと言われている「LFTダブルバリアフィルム」は、車内にいて、日差しの暑さを感じなくなると評判です。

LFTダブルバリアフィルム
https://www.barrier-film.jp/

7次のブームの予感!SONYの最新ガジェット

今年7月1日に発売され、すでに売り切れ店続出となっているのが、SONYが作った最新ガジェット「REON POCKET(レオンポケット)」です。

REON POCKET(レオンポケット)
https://reonpocket.sony.co.jp/

REON POCKETは、スマートフォンと連携して温度をコントロールできる新しいウェアラブル・サーモデバイス。電圧をかけることで発熱/吸熱(冷却)して温度をコントロールできる「ペルチェ素子」という電子部品が使われています。それによって、スマホアプリを操作するだけで、瞬時に冷感・温感を調整したり切り替えたりできるというのです!

REON POCKET(レオンポケット)

本体のシリコン部分が冷温部になっていて、これを専用のインナーウェア(後ろの首に当たるところにポケットが付いている)に入れて首の後ろに装着します。また、カイロのように、手持ちで首やおでこに当てて使ってもいいそうです。

この製品のアイデアの元になっているのが、SONYがモバイル機器で培ってきた熱設計技術なのだそう。スマホの熱を冷却する技術の延長で、ヒトの皮膚を冷やす放熱機構を開発したなんて、面白いですよね。REON POCKETのフル充電にかかる時間は約2.5時間で、約2.5時間冷却できるそうです(連続使用は安全のため、30分間で停止します)。

夏は冷たく、冬には温かくして使える「身につけるパーソナルエアコン」、もしかすると未来は常識になるかもしれませんね。


冷感を生み出すために、多様なテクノロジーの掛け合わせで製品が作られていることがわかりました。刺激が強すぎても弱すぎても、不快なもの。冷感の感じ方には個人差が大きいので、自分にぴったり合ったものを見つけて、夏を快適に過ごしたいですね。

※この記事は2020年7月30日時点での情報です。

※掲載の情報は発行月時点の情報であり、現在とは異なる可能性があります。