飴細工の入門編に挑戦してみた
飴細工を自分もやってみたい!というリクエストにも、浅草 飴細工 アメシンは答えてくれます。浅草寺からほど近い花川戸店では、少人数での体験教室を開催中。東京メトロのCMで、石原さとみさんが格闘していた飴細工がこれです。親子で申し込んで、2人で1つの飴をつくるというのもOKです。
入門編のお題は「ウサギをつくる」です。
なぜウサギかというと、ウサギは飴細工の基本技術が学べるほか、乳白色の飴を使って耳と尻尾がきちんとできれば、初心者でもウサギに見えるため。
浅草 飴細工 アメシンで修業を積む人も最初に練習するのはウサギとのこと。ちなみに、本日の講師 山地(やまじ)先生は和菓子職人の勉強をしたあと、手塚さんの弟子になったのだそうです。
本番のウサギをつくる前に、練習用のアメを使って2回トライアルができます。手順を山地先生から教わり、お手本を見せてくれます。
手順は、耳をつくって、前足つくって、尻尾つくって、後ろ足つくって、はい完成。
ちなみにドロドロに溶かされた飴は約90°!
火傷をしてしまう熱さですが、先生が棒につけて70℃くらいまで冷まし、途中形を整えて渡してくれるので安心。とはいえ、手渡されてから固まってしまうまで5分一本勝負! さて、どこまでできるでしょうか?
耳を切り出しています。
ハサミを入れるのもワンチャンス。やり直しはききませんが、そおっと切ると飴がハサミにくっついてしまうのでジャキっと思い切りが大切。
すばやく尖った部分をまるめて指でかたちを整えます。
ここまでは余裕ですが・・・
前足を切り出し、あごを整えようとしているうちに足が固まってしまいました!
細くとがった部分はすぐに冷えてしまうのです。あわてて強く握ると、ぐにゃり。
一方、まだ熱いボディの部分はだらーっと垂れてきて変形してしまうので、上下左右にくるくる回しながら形を整えなければなりません。必死になりすぎて汗だく。あーもう、みるみる固まっちゃいましたー。
もはやこれまで。浅草 飴細工 アメシンのお手本と並べてしまうとトホホですが...
最後に「撮影会」をさせていただき、それなりに作品への愛着が生まれました。
体験教室の次のステップでは、犬や猫にチャレンジできます。みなさまも挑戦してみてはいかがですか? 体験教室の料金は税込3,100円(高校生以下は税込2,500円)、時間は1.5〜2時間ほどです。もちろん作った作品は袋に入れて持ち帰れます。湿気を避けて保管すれば1年間ほど、観賞用なら数年はもつそうです。
浅草 飴細工 アメシン 花川戸店
- 所 在 地
- 台東区花川戸2-9-1 堀ビル1F
- 営業時間
- 10:30〜18:00、体験教室は予約制
- 定休日
- 毎週木曜日(臨時休業あり)
- 電話
- 体験当日の連絡・予約専用番号
080-9373-0644
本記事は、2020年の3月に取材をして執筆をしました。
「浅草 飴細工 アメシン 花川戸店」は、記事公開日となる4月30日現在では休業をしています。
店舗へは、緊急事態宣言が解除され、コロナウイルスの感染への脅威がおさまってからお出かけください。
飴細工師とは、まさに江戸時代に始まったストリート・パフォーマー。廃れかけていた飴細工に新風を吹き込んで、クールさを世界に知らしめた手塚さん。今はまた、持ち前の感性と技術力を生かして新しいものづくりに取り組んでいるとのこと。今度はどんなものをつくってあっと驚かせてくれるのか、楽しみに待ちたくなった取材でした。