ココジカ

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日本人は座りすぎ!?家でも会社でも「立つ」

Vol.95 / 2019, 09

足「立って仕事をする」オフィス足

オフィスでは30分に1度立ち上がって、2〜3分動くだけでも効果があるといいますが、30分おきに「さあ、動け!」とチャイムをならされたりするのも、苛立ってしまいますよね。

そこで、オフィスファニチャーなどを変えることで自然と人を立ちあがらせてしまおうとする働きかけが、IT 大手企業からはじまっています。「立って何かをする」ための家具やツールをご紹介しましょう。

天板昇降式デスク Swift
オカムラ

楽天は、二子玉川へのオフィス移転を機に、全社員のデスク1万3000台を昇降式デスクに刷新。そのとき採用されたのがオカムラのSwiftで、「お昼を食べた後は眠くなるから立って仕事をしよう」というふうに気分で高さを変えているそうです。

天板昇降式デスク Swift(オカムラ)
画像提供:オカムラ
天板昇降式デスク Swift(オカムラ)

ピルエット スイング脚
オカムラ

長時間座り続けても疲れないイスを追及してきた日本のオフィス家具メーカーが、発想を180度転換したイスを提案。「座る」と「立つ」のいいとこどりができる、ちょい掛けチェアです。バランスボールのような感覚で足に軽く刺激をかけながら、姿勢をこまめに変えるだけで、腰痛も軽減されます。

ピルエット スイング脚

ミニスタンディングデスク
FlexiSpot

自宅書斎で使うなら、こんなミニスタンディングデスクが便利です。スペースを取らず、パソコンの高さを自在に変えられます。1日30分の立ち仕事の習慣をつけるデスク。ついつい長時間になるネットサーフィンの抑制にもつながるかも。

ミニスタンディングデスク

デスクバイクV9
FlexiSpot

ありそうでなかった新発想のバイク付きデスク。パソコンや読書をしながら、バイクをこいで下半身の筋肉を動かせるデスクです。ただ座っている状態より、認知能力や集中力、判断力が上がるそうです。省スペース設計で白と黒の2色があり、部屋のインテリアに合わせて選べます。

デスクバイクV9

The TOMBO
インスパイヤード・モーション

ブラブラ歩いている時に、いいアイデアがひらめく...それは、動きや流れの中から創造力が生まれるから。そんな環境をイスに座りながら手に入れることができるのがアメリカで開発された「The TOMBO」です。足元に置くだけで、座ったままウォーキングのように足が動かせます。高い負荷がかからないので、ご高齢者のロコモ予防にも最適。

The TOMBO

いかがでしたか?前述の通り「立って」時間を過ごすことにより、健康にとてもよい影響を与えてくれます。特に、普段「座って」仕事をしている方は、適度に立ち上がったり、外に出て会社の周りを歩くなど、意識して「立つ」時間を長くしてみてはいかがでしょうか。

コラム
「立ち飲み」「立ち食い」も効用あり

「立ち食い」の場合、座って食べているときよりも、食べたものがスムーズに胃へと降りるので内臓に負担をかけずに消化しやすいのだそう。さらに、満腹感を感じるまでの時間が、立って食べているときのほうが早いので、ダイエット効果も上がります。

また、「立ち飲み」は飲み過ぎ防止につながります。座って飲むのと比べると、立って飲んだほうが酔って体が傾いたり、足がふらつくのを自覚しやすいから。もうやめたほうがいいかなと、理性が働いているうちにストップできます。少人数で長居せず、少し飲んで帰る「ちょい飲み」は、現代に合っているのかもしれません。

※この記事は2019年9月26日時点での取材による情報です。

※掲載の情報は発行月時点の情報であり、現在とは異なる可能性があります。