老舗パーラーなども参戦
いろいろな「夜パフェ」が楽しめる
札幌発の夜パフェ文化に影響されてか、最近、夜遅くまでスイーツが楽しめる店が徐々に増え始めてきたように思います。あらためて東京で、夜にパフェを出している店を探してみると......
渋谷西村フルーツパーラー道玄坂店(渋谷)
渋谷ハチ公前交差点に位置する創業100年のフルーツパーラーは、平日23時まで営業(ラストオーダー22時30分)。夜遅くまで楽しめるスイーツの店として賑わっています。使っているのは最高級のフルーツ。その贅沢さでは他の追従を許さず、最高で3,500円(税込)のパフェまであります。フルーツの旬に合わせて年に7回程度メニューが変わります。
Information
渋谷西村フルーツパーラー道玄坂店(渋谷)
所 在 地:渋谷区宇田川町22-2 2F
営業時間:10:30~23:00 (L.O.22:30)、日祝は10:00~22:30 (L.O.22:00)
定休日:不定休
電話番号:なし(予約不可)
BEER & 246 aoyama brewery(青山)
自家醸造のクラフトビールが自慢のビアバーでは、ビールを味わった後に美味しく楽しめるスイーツを提案。系列店『カフェデリーモ』のパティシエ江口和明氏が創作する、お酒のジュレなどを使ったオトナのパフェを提供しています。
Information
BEER & 246 aoyama brewery(青山)
所 在 地:港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
営業時間:11:00~14:00、17:30~23:00(L.O.22:30)、土曜は15:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:日曜・祝日
電話番号:03-6812-9895
URL:http://www.beerand.jp/
イニシャル表参道(原宿)
こちらも札幌に本店がある、シメパフェ文化を先導してきた有名店の東京進出1号店です。裏原宿に2019年5月オープン。こちらのパフェの主役はすべてソフトクリーム。生のフルーツやフルーツジュレと一緒に食べる、北海道の牛乳を使ったソフトクリームは、コクがあるのにさっぱり。余計な添加物のない、ミルク本来のおいしさが生きていて、ボリューム感があるのにペロリと食べられます。
Information
イニシャル表参道(原宿)
所 在 地:渋谷区神宮前6-12-7 J-cube A
営業時間:11:00〜23:30 (L.O.23:00)
定休日:不定休
URL:https://www.instagram.com/initial_omotesando/
コラム
パフェとサンデーってどう違う?!
「パフェ(parfait)」とは、パーフェクト(完全な)のフランス語。19世紀のフランスで考案された本来のパフェは、卵黄と生クリームを使った濃厚なアイスクリームのような氷菓子だったそう。それが鹿鳴館時代に欧米人を接待するための特別なデザートとして伝わり、透明なグラスに食材をレイヤー状に積み重ねて目でも楽しむフランス料理の「ヴェリーヌ」の技法と結びついて今のようなデザートになったのだそう。
一方、アメリカでは日曜日だけ販売する特別なデザート「サンデー」もあります。アイスクリームの上にトッピングがあるものを「サンデー」といい、コーンフレークがトッピングされて層になったものを「パフェ」と区別しているそうですが、日本では混同されているようです。
いろいろなお店を取材してみて、単に夜遅くまで出しているから「夜パフェ」というのではなく、食事の後に食べるスイーツならではのお店のこだわりが息づいているのだということがよくわかりました。東京の夏がますます酷暑と化しているなか、さっぱりと冷たいスイーツで1日を終わるというのも、理にかなっているという気がします。若者の間のインスタ映えブームでは終わりそうにない夜パフェ、ぜひお気に入りの店を見つけてみてください。
※この記事は2019年8月29日時点での取材による情報です。