世界の唐辛子と辛ウマ料理を味わってみよう
世界各地の唐辛子についてもっと知りたいと探したところ、「唐辛子バル」を名乗る店を吉祥寺で発見。メキシコ、南米をはじめとする世界各国の唐辛子料理を集めたレストラン&バー「チレデルナ・メキシコ」です。
オーナーの池田さんはメキシコからテキーラの輸入業を手がけており、バーを始めるときに、同じくメキシコから世界に広まった唐辛子をテーマにして料理を出してみようと思い立ったのだそう。メキシコ、ペルー、アメリカ合衆国、スペイン、イタリア、ハンガリー、スリランカ、ブータンなどの唐辛子料理をここで味わうことができます。
オーナー
池田 浩之 さん
7種の唐辛子ピクルス
まずは世界の唐辛子とじっくり向き合ってみたい人にお勧め、自家製の唐辛子のピクルス。カラフルな7色のピクルスが、左から辛くない順に並んでいます。
左から
① チェリーペッパー(イタリア)スコヴィル値 100-500
② ギンディージャ(スペイン)スコヴィル値 1000-2000
③ ハラペーニョ(メキシコ)スコヴィル値 2500-10000
④ アヒ・アマリージョ(ペルー)スコヴィル値 30000-50000
⑤ リモ(ペルー)スコヴィル値 30000-50000
⑥ ロコト(ペルー)スコヴィル値 50000-250000
⑦ プリッキーヌ・スワン(タイ)スコヴィル値 50000-100000
ピザやパスタにタバスコをたっぷりかけてしまうピリ辛好きのレポーターが試食に挑戦しました。
ハラペーニョより上が4種もあるというお皿に恐れをいだきつつ、むせないようにそっと噛んでみると、それぞれに野菜としての固有の風味が感じられます。より辛いほうを食べてから③のハラペーニョに戻ると、もう甘いとしか感じないという衝撃的な体験もできますよ⑤〜⑦あたりは衝撃的に辛いので、日頃から辛い物が苦手な方には一番マイルドなチェリーペッパー以外はオススメできません。
ピルピル鍋(スペイン)
ムール貝やイカ、エビなどの海鮮素材とマッシュルームやブロッコリーなどの野菜をオリーブオイルで煮込んだスペインの鍋料理。唐辛子をたくさん浮かべていますが、香り付けという感じで料理自体は辛くありません。具だくさんのアヒージョといった感じで、たっぷりのオイルはパンに付けて食べます。
チリコンカン(アメリカ)
豆、ひき肉、トマトを唐辛子で煮込んで、スパイシーに仕上げた料理。アメリカ・テキサス州で生まれたテクス・メクス料理で、アメリカでは国民食のひとつ。バッファロー・ウィングとともにピリ辛料理の代表です。
エマダツィ(ブータン)
唐辛子を野菜としてもりもり食べるブータンの代表的家庭料理。生唐辛子をチーズで煮こんだスープ。具のように見えるのは、アヒ・リモという激辛の唐辛子です。シチューのような見た目にだまされそうですが、メニュー中、辛さNO.1の料理です。
チキンのモレ・ポブラーノ(メキシコ)
メキシコの代表的な料理。モレ・ポブラーノとは、唐辛子や他の香辛料とナッツや料理用カカオ(チョコ)を煮込んでつくるカレーのようなソースです。チキンやライスにかけて食べ、複雑な味を楽しめます。まったく辛くありません。
激辛というと、唐辛子の粉で真っ赤になった韓国などの料理のイメージが先行しますが、世界を見渡せば、見た目と辛さは必ずしも一致しない唐辛子料理もあることがわかりました。世界中の人から愛される唐辛子。読者の皆様も、用心しながら一口、二口...その深みある刺激にはまってみてはいかがでしょう。
店舗情報
唐辛子バル チレデルナ・メキシコ
住 所:武蔵野市吉祥寺南町2-9-10 吉祥寺ファーストビルB1F(京王井の頭線吉祥寺駅南口より徒歩3分)
営業時間:17:00~翌0:00 年中無休
U R L:https://chiledeluna.owst.jp/