ハーブアイランド ベジタブルガーデンさんに訊くハーブのある生活
Vol.5 / 2012, 03
もう一歩進んだハーブの楽しみ方
ハーブの魅力はお料理用途だけに限りません。使い方次第で、美容や健康にも役に立ってくれます。 たくさん収穫してしまって使い切れないハーブは、風通しのよい日陰で逆さに吊して干し、ドライハーブにするとよいでしょう。湿気ないように乾燥剤と共にジップロックなどに入れて冷蔵庫で保存すれば、半年くらいはキープできます。
美容・健康面から注目されるハーブ
・たとえば最近の注目は、花粉症の症状緩和に効果があるといわれている「エキナセア」。「エルダーフラワー」などとともに自然界の抗生物質といわれ、体の免疫力を高めてくれます。ハーブティーにこれらを加えると効果的。
・女性に人気なのは「ジャーマンカモミール」。かすかにリンゴの香りがし、鎮静作用があるといわれています。女性のためのバランス調整も注目されています。長く続けられるハーブティーがおすすめ。
・メタボ対策として男性にもおすすめのハーブは「グァバ茶(グァバの葉)」や「マルベリー」。血液をサラサラにする「ドクダミ」や、ダイエットハーブとして知られる「フェンネル」など。長く続けられるハーブティーがおすすめ。
・カフェインが気になる方に注目のハーブコーヒー。珈琲豆ではなく「たんぽぽの根」と「チコリの根」を焙煎したもので、カフェインレスの代替飲料として昔からヨーロッパで愛飲されています。
・虫除けによいといわれるのは「ペニーロイヤル」「ローズゼラニウム」「バルサムゼラニウム」など。鉢で育てているとそこには、虫が近寄りません。
ドライハーブでブレンドティーを楽しもう
なかには「ハーブの青臭さが気になる」「味が苦手」...という方もいるはず。そんな方はドライハーブを使ったハーブティーをお勧めします。ドライハーブならいつでも手に入り、種類も豊富ですから、自分に合ったブレンドを探してみるというのはどうでしょうか。味と香り、効能を考えながらブレンドを楽しんでみてください。
(ハーブティーの効能は欧米の伝統的な植物療法に基づくもので、現代医療の代わりになるものではありません)
このように、ハーブにはいろいろな楽しみ方があります。
自分に合ったハーブとの付き合い方を、この機会にぜひ見つけてください。
アロマオイルのちょっと変わった使い方
「アロマセラピー用のエッセンシャルオイル(精油)は成分濃度が濃いので注意が必要ですが、ごく薄めればこんな使い方もできます」と、ベジタブルガーデンの皆さん愛用の方法を伺いしました。
・古くなったエッセンシャルオイルを掃除機のフィルターにたらして、香りを楽しみながらお掃除してみては。
・柑橘系のエッセンシャルオイルは、エタノールで薄めて虫除けスプレーに。網戸にスプレーしておくと、虫除け効果が期待できます。
・風邪をひいてしまったときは「ティーツリー」のオイル。水で薄めて、うがい用に使えます。ガーゼにスプレーしてマスクの間に挟んでも効果的です。
・虫さされや軽い火傷には、ラベンダーのエッセンシャルオイルを少々。刺されたり、火傷した直後に直接肌に塗って使うと、消炎効果によって痛みが早くおさまります(※注)。
・洗面器にお湯を入れ、アロマオイルを数滴たらして、ハンドバスやフットバスを楽しむのもリラックス効果大ですよ。
(※注)効果・効能には個人差があります。また皮膚の弱い方などはあらかじめパッチテストを行ってからご使用ください。