豊洲市場「魚がし横丁」は、一般客も買い物しやすいが
ベビーカーやキャリーバックは禁止
ゆりかもめ「新市場前」駅を降りると目の前に広がる低層の建物群。豊洲市場は、「管理施設棟」「青果棟」「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」の4つの建物からなります。その近未来的な景観には、魚市場らしさはもうありませんが、このような閉鎖型の施設の中に入ったことで、魚や野菜など商品の温度管理がより適切になされるようになり、高い鮮度を保つことができるようになったわけです。さらに敷地面積約40haと非常に広い施設です。
さて、ココジカが取材に向かったのは朝の9時。この時間だとプロの買出人の業務時間はほぼ終わっており、10時を過ぎると観光客が急激に増え始めるので、お買い物が目当てならば、9時台に行くのがお勧めです。
入場自体は朝の5時から夕方5時まで可能ですが、午後にはほぼ営業終了したシャッター通りを見学することになってしまうので注意です。
「新市場前」駅から空中回廊をまっすぐ進んで、6街区の「水産仲卸売り場棟」に着くと、入口で「見学者カード」が配られます。お買い物だけの人もこちらを首から提げて入場します。
真新しいだけに、きれいな見学者用通路。ターレまで新品が展示されていてワクワクします。背景の壁には市場の風景が原寸大で飾られ、外国人旅行客にとっては、ターレに乗って撮る記念写真スポットになっているようです。
仲卸の店舗はガラス越しに見学可能。豊洲市場の特徴はこのように、プロの業務エリアと一般の見学者通路が明確に線引きされたことです。
外国人観光客に人気の高い「マグロの競り」も、見学デッキから見ることができます(7街区「水産卸売場棟」の2F、朝5時30分頃から)。以前の築地市場では、競りは人数を限定しての見学でしたが、豊洲市場では上記の時間帯に来場すれば、誰でもゆっくり見学できるようになりました。ただし、年末年始の混み合う時期を避けて、公開開始は2019年1月15日からとなっています。
6街区「水産仲卸売り場棟」の3〜4階が専門店街「魚がし横丁」です。4階は食料品と道具類の物販中心の老舗が集まっています。
海苔の「髙島屋海苔店」。
けずりぶし専門店「和田久」。
玉子焼きの「丸武」などおなじみの店が移転。
一方、豊洲で新しく開店したニューフェースにも注目です。
魚がし横丁なのにチーズ専門店も登場。全国の百貨店で「チーズ王国」を展開している会社の豊洲店「KOTOBUKIフーズインターナショナル」では世界各地の造り手と提携したとびきりの熟成チーズが手に入ります。
魚沼の酒蔵「八海山」が立ち上げたブランド「千年こうじや」も豊洲に進出。ノンアルコールの甘酒を大ヒットさせたことが、記憶に新しいお店です。
さて、お正月の準備ならこちら。
からすみやウニも業務用で使いやすそうな、珍味を扱う「山茂」。「山茂」では金箔も瓶入りで手に入ります。
海老芋や赤ダイコンなど、季節を彩る香味野菜やフルーツが並ぶ「つま長」。
和食店ご用達の「ささなか」。年末は親戚を集めて食べる栗の甘煮なども、大瓶でほしくなりますね。
Information
豊洲市場「魚がし横丁」
所 在 地:江東区豊洲6-3 6街区「水産仲卸売棟」3〜4階
営業時間:月〜土曜の午前5時〜午後2時頃(店舗により異なる)
※2018年12月30日(日)は営業。
定休日:
日祝日、および一部の水曜日、12月31日〜1月4日まで休み
URL:http://www.uogashiyokocho.or.jp/guide/
コラム
豊洲市場その他の施設(1)屋上からの湾岸の眺めも見どころ
6街区水産卸売り場棟は、屋上の緑化広場に上がることができます。レインボーブリッジや東京タワーが一望、選手村建設が進む晴海の様子も間近に眺めることができます。