シンプルな味に心がほっこり、東中野の隠れ家カフェ
「cafe iwabuti」
Vol.38 / 2014, 12
「新宿」駅まで直通で4分という都心でありながらも、落ち着いた雰囲気が魅力的な東中野。
「cafe iwabuti(カフェ イワブチ)」はそんな町の魅力を体現したようなお店。
店内に流れるゆったりとした時間と手づくり料理が、訪れる人たちの心を和ませます。
JR東中野駅へと続く商店街を歩いていると「cafe iwabuti→」と書かれた、手描きの看板がぽつんと佇んでいます。誘われるように路地裏へ一歩入ると、先ほどの看板と同じやさしいタッチの手描きメニューとガラス張りの入り口には「cafe iwabuti」の文字が見えます。2013年にオープンした東中野の隠れ家カフェです。
白い壁や木製のテーブルが落ち着いた雰囲気の店内。10席ほどのコンパクトなつくりですが、独特のゆったりとした時間が流れており、取材時に訪れていた女性は「リラックスできるからつい長居しちゃうし、何度も来てしまう」と笑って話します。
女性が話す内容を、カウンターの向こうで照れくさそうに聞いていたのが、店主の岩渕真紀子さん。フランス菓子の勉強をした後、複数の飲食店勤務を経て自分の店を開きました。訪れる人たちに「やさしい味」と評される岩渕さんの料理の秘密は、どこにあるのでしょうか。
岩渕さんのこだわりについてお伺いすると「特別なことはしていないんです。でも、添加物が入っているものは使いたくないのと、食材はなるべく新鮮なものを選んでいます。あとは、素材の味を感じられるシンプルでベーシックな料理でありたいと思っています。やっぱり、安全でおいしいものが食べたいじゃないですか。余計なものはなくしていきたいなって」
「ドリアのホワイトソースのように、市販のものを使えば作業時間は短縮できますが自分でつくったもののほうが、素材の味がはっきり出るので」と提供するものの多くを自家製にしてるそうです。
同店にはランチタイムこそ決まっていますが、基本的にはどの時間帯にいってもメニューは同じ。「誰もが気軽に、いつでも来られるお店でありたいんです。ご飯もお菓子もお茶もお酒も、好きな時に味わえる。そんな場所になれればうれしいです」と岩渕さんは話します。
手間ひまかけた丁寧な味に、心がほっこり。日々の忙しさを忘れられる、落ち着いた空間が東中野の町にあります。
「cafe iwabuti」
【住所】
東京都中野区東中野1-52-2 メゾントキワ102
【電話番号】
070-6520-1755
【開館時間】
11:00~22:00
(ランチは11:00~14:00すぎ)
【定休日】
火曜、水曜(祝日の場合は営業)
【ホームページ】
http://cafeiwabuti.at.webry.info