「生活の居間」としての美術館 ~サントリー美術館~
Vol.14 / 2012, 12
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
(原題:LIFE OF PI)
監督:アン・リー
出演:スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、タブー、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー 他
2013年1月25日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
【配 給】20世紀フォックス映画
【公式ホームページ】http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/
なぜ少年は、生きることができたのか。
世界中が驚嘆したヤン・マーテルのベストセラー小説が映画化。大海原をボートで漂流する16歳の少年とトラの227日間のサバイバルを描く。監督は、『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー監督賞に輝く名匠アン・リー。主演は、スラージ・シャルマ。オーディションで選ばれた無名のインド人少年。共演にはフランスの名優ジェラール・ドパルデュー。原作小説を映像化するうえで最大の課題だったトラのリチャード・パーカーのビジュアル化を可能にしたのは、アカデミー特殊視覚効果賞にノミネートされた『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から、さらなる進化を遂げたデジタル・テクノロジー。驚異的な最先端技術を得たアン・リー監督が少年とトラのドラマティックな関係の変化を繊細に描いている。
インドのボンディシェリで動物園を経営していたパテル一家は、カナダ・モントリオールに移り住むことになる。ところが、16歳の少年パイ(スラージ・シャルマ)と両親、多くの動物達を乗せた貨物船は、嵐に見舞われて沈没してしまう。ただ一人パイは救命ボートに逃れて、一命を取り留めるが、なんとそのボートにはリチャード・パーカーと名づけられたベンガルトラも身を潜めていた。荒々しい海に投げ出されたパイに残されたのは、小さなボートとわずかな非常食。そして一頭のトラ...。果たしてトラはパイの命を奪うのか、それとも希望を与えるのか。かくしてパイと一頭のトラとの227日間にも及ぶ太平洋上の漂流生活が始まった...。