セミクローズのキッチンはLD空間のデッドスペースになっていたばかりでなく、お料理しにくいスペースでした。また、廊下からLDに続く導線も不自然で使いにくいものでした。
[コーディネーターの提案ポイント]
廊下とLD入口の導線を整理しつつ、廊下の収納力をアップ。北西側の窓際に移設しオープンタイプにしたキッチンは、いつも自然光があふれるようになりました。リフォーム前と比べて、LD空間が明るく広々と使い勝手のよいスペースになりました。
築年数 | 7年 | 概算費用 | 非公開 |
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専有面積 | 109.39m² | 打ち合せ期間 | 約2か月 |
種別 | マンション(RC造) | 工事期間 | 約2か月 |
改装範囲 | セミスケルトンリフォーム |
今回、技術的なポイントとなったのは、キッチンの移設による排水勾配の確保でした。建物竣工図を見ると、勾配の確保に必要な床下寸法がほんの少し足りないことがわかったのです。I様がご希望される間取りを実現することはもちろんですが、設備をきちんと機能させることも快適な住まいをつくるうえでとても重要なことです。施工の際には排水勾配を確保するために、床の一部をかさ上げして排水ルートをつくる方法をご提案。了解を得て、いざキッチン部の床を解体したところ、竣工図の寸法よりも床下寸法が大きかったため、床のかさ上げをしなくても排水ルートを確保することができました。リフォームの場合、解体してみないと分からないことが多々あります。私たちサンウッドは、新築分譲物件などの豊富な経験を活かして、あらゆる場合を想定した最も良い方法でお客さまの理想の空間づくりをお手伝いしてまいります。